■寛解導入療法(親兄弟)

私の実家は、関西の田舎にある。親は出不精であまり田舎から出たがらない。兄弟は男3人で、私は真ん中(次男)である。長男は、実家近く住んでおり。三男は、私と同じく関東に住んでいる。みんな世帯持ちだ。

私の病気について、病名が判明した時点で親兄弟に icon-phone 電話で説明したとき、兄貴が実家の親を連れて飛んできてくれた!GW中にも関わらず。車で8時間程度かかるにも関わらずだ。
うちの親は心配しているが、親だけでは関東まで行けないと思い、兄貴がすべて段取りをつけて連れてきてくれた。
お見舞いに来てくれた日は、弟も時間を合わせ来てくれた。親兄弟が全員そろうことは、ここ2~3年無かったが病院でそろう事になるとは・・と思いながら、ただうれしかった。

なお、親はお見舞いに、崎陽軒の焼売と海老名SAのメロンパンを持ってくるという混乱ぶり・・

「これ、もらっていいの?」って聞くと。
『嫁さんと子供たちにどうぞ。』って・・・
これ全部関東で買ったやつだしっ・・って突っ込みを入れたくなる。うーん。やっぱりうちの親は天然だ・・
ただ親は二人とも心労からだろう。少しやつれていた。

病院の休憩ルームで、私の病状・治療内容などを説明し、骨髄移植についても説明した。

骨髄移植には、白血球のHLAの型が合っているドナーさんから提供をうける必要がある。なお、HLAの型は約1万通りもある。HLAの型が一致する可能性が高いのは、まずは兄弟であり、それぞれ一致する可能性は25%の割合となるそうだ。

そんな、説明をしていると、兄貴と弟は即、ドナーになって骨髄の提供をしてくれることを快諾してくれた。
兄「おまえのためにできる事ならなんでもするよ。」
弟「(あたりまえのように)いいよ。体作っとくよ。」
と即快諾

そのため、兄弟から骨髄提供をうけて移植を行うことを前提として治療を行うことにした。その日の夜は、そんな兄弟の対応に、本当にありがたくて嬉しい気持ちと迷惑ばかりかけてるという情けない気持ちとさまざまな思いが交錯し、1人で病室で涙があふれた。

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兄貴は昔から私がピンチの時には飛んできて助けてくれる。子供の頃、川で遊んでいたとき浮き輪がひっくり返り溺れたことがある。その時も兄貴が飛んできて、私を浅いところまで運んで助けてくれた。そんなことを思い出した。
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親兄弟とは、いつまでも仲良く。そして大切にすべきだ。家族の誰かが困ったときは手を差し延べて助け合う。今までそんなこと考えないでいたが、改めてそう思った。あと私は、兄貴には一生頭が上がらない。と、つくづく思った。