■寛解導入療法(脱毛)

私が使用した抗がん剤の副作用に脱毛とあり。あきらめて抗がん剤治療前に、髪を短く切ることにした。既に入院中であったため、「病院で髪の毛を切る事ができないか?」看護師に相談したところ、病院への出張床屋がある事を紹介してもらった。 ※病院にウイッグのパンフレットが置いてあり、この手の相談も慣れているのだろう。
しかし、床屋に電話したところ、GW明けまで空きがないとのこと。そこで妻が、バリカンを買ってきて病院で髪を切ることにした。再度「病院でバリカンで髪を切ってもいいか?」看護師に相談したところ、病院内のお風呂場を快く貸してくれた。

紙を短く切るのは小学生以来だ。髪のある状態でbefore写真を撮り。いざ髪の毛をそり上げる。バリカンはラッキー7にちなん7mmにセットした。妻は躊躇することなく髪を刈り始める。「心の準備が-」って思っているうちにわっさわっさ髪が切られていく。10分程度で坊主になった。坊主頭でafter写真を撮った。うーーん、坊主も悪くはない・・・坊主にしてわかったのは、髪を洗うのがめちゃめちゃ楽。体調が悪いときのシャワーは楽で助かった。

脱毛は、抗がん剤の投与直後には始まらず。「もしかして、自分は毛が抜けない?」と思っていたら、12日後に始まった。あれよあれよと抜けていき、最後はひよこの赤ちゃんのような髪(線の細い髪がまばらに残る状態)になってしまった。

全身の脱毛状況は、それぞれ以下。

■髪の毛
抗がん剤投与の12日後の朝、枕にびっしり紙が抜け落ちている。次の日シャワーを浴びて頭を洗うとびっしり髪が抜ける。最終的につるつるになるわけではなく全体的にまばらに髪は残る状態になった。それ以降は髪は抜けなかった。 ※たとえるなら髪密度のすくないひよこの赤ちゃんみたいな感じだろうか病的なハゲという感じ。

■ひげ
抗がん剤投与の12日後から抜けだし全てのひげが抜けてつるつるになってしまった。 ※ひげがあるときは、毎日ひげをそらないといけない剛毛だったが、抜けてしまってひげ剃りをしなくてよくなった。

■まつ毛
少し抜けたが、全部抜けずに残った。感じ的には、ほぼ抜けていないと思う。

■まゆげ
少し抜けたが、全部抜けずに残った。まゆげは剛毛だったが、ある程度抜けてちょうどいい感じになった。

■鼻毛
少し抜けたが、全部抜けずに残った。

■下の毛
髪の毛より早く、抗がん剤投与の10日後に結構ぬけたが、最終的には全部抜けずにある程度残った。

■腕・足・その他の毛
毛は抜けなかった。

脱毛といっても体すべての毛が無くなるわけではなかった。髪の毛は坊主と言うより病的なハゲの風貌になってしまった。そのため、外にいくには帽子はかかせない状態になった。子供には写真で見せたが「へー。」とか「いいんじゃない。」という薄い反応だったらしい。

妻は、インターネットでいくつかのニット帽を購入し病室に持ってきてくれた。それ以降は病室を出る時はニット帽をかぶるようになった。