■寛解導入療法(食欲不振)

抗がん剤治療で大変だった事の1つに食欲不振がある。吐気味覚障害というダブルパンチで非常に辛かった。

吐気については、抗がん剤投与2日目から温かい白ごはんと魚の煮物の匂いがは受付けられなくなった。それに伴い吐く日々が1週間程度続く。そして病院食が受付けられなくなった。病院食が出てくる時間になると、胃がムカムカしてくるようになり、抗がん剤期間は食事前に吐気止めを入れてもらうようにしたがそれでもつらかった。 ※吐気については精神的なものもあるのかもしれないが・・。

味覚障害については、抗がん剤投与数日後から始まった。まず口の中がカラッカラな状態になり、そのうち、うまみ・にがみ・甘み・塩っけが、ほぼ感じなくなる。スープの味はうすい。めんは味のしない粉を食べている感じ。パンも味がしない綿を食べている感じ。水も美味しくはない。少しのすっぱさと食感と匂いはわかる状態になった。

食欲不振の中、妻は非常に心配して、病院食を変えてくれるように看護師に相談したり。さまざまな食べ物を差入れてくれた。その中で食べた物と感想を記載する。

■病院食が全然食べれない時の食事
フルーツジュース、フルーツゼリー、こんにゃくゼリー(りんご味、ぶどう味、みかん味):
これらは、私が食欲不振になって真っ先に差し入れてくれた。何も食べれない時にでも口に入れれる食べ物。果物味は、多少の酸味を感じられるのと匂いがさっぱりしていて喉とおりも良く。食べれる。非常に助かった。冷蔵庫から切れないように買い足してもらった。

■病院食で食べれた物
冷たいそば・うどん:
ご飯の匂いがダメなので、看護師に相談して病院食を白ご飯からめん類に変えてもらった。その場合めんは食べれた。

カレー:
香辛料なのか・匂いなのか食べれた。抗がん剤治療中に完食できた数少ない食べ物。

サラダ:
サラダは小鉢ででてきた。主にフレンチドレッシングの味付けのレタス・キャベツは食べれた。

■ごはん系の持ち込み
お茶漬けのもと(ゆず塩・わさび・うめ・たかな):
病院食を冷たいごはんに変えてもらい。お茶漬けのもとと冷たいお茶で食べる。多少は食べれた。

はるさめスープ:
妻が家で作って持ってきてくれた。ごま油の香りも良く完食できた。

から揚げ:
妻が家で作って持ってきてくれた。味はあまりしなかったが、から揚げの香り・食感も良く美味しかった。 ※食べれたのは妻の手作りのためだろう。

インスタントの汁(しじみ汁):
インスタントの味噌汁は味も濃く、お湯を入れてアツアツで美味しかった。

バナナ:
食感なのか、バナナは食べれる。味も感じられる。

カップめん:
食べたのは、かつおダシ系ラーメン・どんべえのうどん・そばを食べたが、めんは粉っぽい。すごく食べれるといった感じではなかったが、食べれはした。

■おかし等の持ち込み
ベビースターラーメン・ポテトチップス:
味はともかく、食感で食べれた。

飴(ソーダアソート等):
特にソーダ系の飴は、なめていて落ち着いた。吐気が出そうな時にアメをなめて落ち着かせた。

アクエリアス:
水やお茶よりも美味しかった。その他(炭酸水・コーラ)も飲んでみたが、アクエリアスが1番美味しかった。

食べ物が食べれず、本当に辛かったが、色々な工夫や差入れでなんとか乗切った。日々いろいろ食べ物を持ってきてくれた妻には本当に感謝・感謝だ。