抗がん剤治療(化学療法)を行ったときの血液状態について。
まず、抗がん剤治療に伴い、白血病細胞の減少に加え、血液を作る骨髄の造血細胞も攻撃されて、血液が作れなくなる。主に、白血球・赤血球・血小板の数が減少しそれぞれの働きが低下してしまう。これを骨髄抑制という。
血液の主な働きは以下。
白血球:体に侵入した細菌をやっつける。
赤血球:体の隅々に酸素を運ぶ。
血小板:血液を固め、出血を止める。
なお、赤血球・血小板は輸血が可能なため、値が減少すれば輸血で対応できる。ただ白血球は輸血ができない。そのため、白血球が少なくなっているときは少しの細菌でもやっつけることができず、大きな病気・場合によっては命にかかわる病状になってしまう可能性があり。それを防ぐために、とても清潔に保つ必要があるのだ。
次に一般的な血液の値。
項目 | 正常値 |
白血球 | 3500~8500/マイクロリットル |
赤血球(ヘモグロビン) | 男性 13.5~17グラム/デシリットル |
女性 11.5~15グラム/デシリットル | |
血小板 | 15~35万/マイクロリットル |
次に寛解導入治療時の私の血液の値
※表の凡例:(H)一般的な値より高い。(L)一般的な値より少ない。
日付 | 白血球 | 赤血球 | 血小板 | 備考 |
4/13 | 11700(H) | 16.9 | 22.0 | 初回検査 |
4/22 | 14900(H) | 15.5 | 12.0(L) | 切開手術後 |
4/24 | 17700(H) | 15.2 | 11.8(L) | |
4/25 | 16900(H) | 15.3 | 11.2(L) | |
4/26 | 13700(H) | 14.8 | 9.2(L) | 病名判明 |
4/28 | 14300(H) | 14.8 | 9.2(L) | |
5/01 | 10500(H) | 14.6 | 11.5(L) | |
5/10 | 2900(L) | 12.3(L) | 4.1(L) | 抗がん剤投与1日目 |
5/12 | 2400(L) | 11.9(L) | 6.6(L) | 投与3日目 |
5/15 | 1300(L) | 10.0(L) | 5.2(L) | 投与6日目 |
5/17 | 300(L) | 10.5(L) | 3.2(L) | 投与8日目 |
5/19 | 300(L) | 10.1(L) | 1.0(L) | 投与10日目 |
5/22 | 1500(L) | 8.6(L) | 7.5(L) | 血小板輸血後 |
5/24 | 5000 | 9.0(L) | 10.0(L) | 投与15日目 |
5/26 | 11700(H) | 9.5(L) | 12.1(L) | 投与17日目 |
5/29 | 6700 | 9.8(L) | 23.2 | 投与20日目 |
白血球と血小板の値が正常になったので退院ができる状態となった。なおヘモグロビンは、まだ低かったが、主治医曰く、『ヘモグロビンの値の回復は多少期間がかかる。』とのことだ、そのため『疲れやすい状態なので無理をしないで。』とのことだった。
早く、全ての値が正常に戻って欲しいと思う。