■寛解導入療法(退院)

主治医『白血球の値が上がってきたのでこのままいけば5月末には一時退院できますね。』

たっ、退院? 退院だとー。この無菌室地獄からついに出られる日がくるのかー!!うおーー(涙)退院という言葉を聞いてから、気分・食欲・体の調子がすこぶる良くなっていった。「病は気から」とはよく言うが、まさしく気持ちの持ちようで体調がすごく左右される。退院という一つの目標が体を奮い立たされ、体調にも影響しているのだろう。改めて、私のメンタルはそういうのに影響されやすい。と再認識する。。

退院までの日は、病室で筋トレしたり、「退院したら何をしよー」とやる事リストを手帳に整理したりしていた。なお、採血結果も順調に回復していたため退院予定日は5/31となった。

2017年5月30日
ずーーとつけていた点滴が全て外れた。爽快感はんぱなーい。また午後から吸引薬を10分+30分実施した。何の吸引薬かは聞いていなかったが・・とても苦い白い煙を吸い続けた。吸ったあとは部屋を換気しないといけないというような薬だ。

2017年5月31日
ついに退院日が来た。妻が朝から病室にかけつけて荷物の整理を行う。私は入院時に来ていた私服に着替える。入院時はジーパンをはいてきたのだが、いざジーパンをはいてみると腰の所がブカブカになっていた。無理もない。体重が約10kgも減ってしまったのだから・・

病室の荷物の整理が完了し看護師を呼びに行く。看護師が部屋の最終確認をおこなった。
次に、医療費の支払いがあるので医療事務担当が明細書を持ってきた。ただ明細書の費用を見て二人で「・・・」となった。事前に限度額適用認定証の対応をしていたので自己負担限度額程度の医療費を想定していたのだが。それよりも全然高額な請求書が提示されたのだ。。
しかもその明細内容は「その他費用」に凄い額が書き込まれている・・事務の人に聞いても『差額ベット代ではないでしょうか?先生に聞かないとわからないです。』と、まとを得ない回答が返ってくる。「いやいやいや!!差額ベット代は発生しないと聞いているし。医療事務なのになぜ明細内容を把握していない?その他費用にこんな高額請求って普通に考えて納得できると思う?」と言うのをグッとこらえ。。

医療費は想定よりも高額だったためその日は払えず、後日支払うことにした。そして、看護師さんに挨拶をして病室を後にした。

4/20の入院以来で約1ヶ月ぶりの外の世界である。日がまぶしい。風が心地よい。緑の木々が私の目にとてもきれいにうつる。顔には笑みがこぼれていた。今までは意識していなかったけど、当たり前の光景にありがたみを感じながら千鳥足でお迎えの車にむかった。