■地固め療法1回目(グラン注射)

臥薪嘗胆(がしんしょうたん):目的を果たすために、あらゆる苦難に耐えること。

抗がん剤治療に伴い、白血球数が減少してくると、白血球(好中球)を増やすために、グラン注射を毎日実施することになる。グラン注射は点滴ではなく皮下注射で二の腕の裏側に注射する。これがまた痛い・・。毎日15:00頃に看護師が注射器を持ってやってくる。なおグラン注射は右腕と左腕を日々交互に注射する。

看 「グラン注射しますー。今日は左腕ですかねー。」
私 腕の裏側が見える体制になる。
看 「ちくっとしますねー・・・針を刺して(30秒ぐらい)もう少しで終わりますからねー。」
グラン注射は、体感で約30秒程度と長い。また針を刺す瞬間と薬を入れる間はずーっと痛い。

女性の患者さんが半袖で廊下を歩いていた。二の腕の裏側が両腕ともに青あざがたくさんついていた。とても痛々しい。きっとグラン注射の痕だろう。私も寛解導入療法の時、グラン注射で両腕が青あざになってしまった。

白血球(好中球)を増やす目的のためとはいえ、この痛みの困難をいつまで耐えなければいけないのだろうか。