■地固め療法2回目(腕のカテーテル)

医師『今日、治療に向けてカテーテル手術しますので。』『今回は腕からカテーテルを通します。』『手術は治療室でおこないます。』
治療は突然告げられる・・

前回は、首から管を入れるCVカテーテルを施術したのだが、今回は腕から心臓近くの血管まで管を通す施術をおこなう。腕から入れる方が首から入れるよりも挿入後の感染リスクは低いとのことだった。

夕方、研修医が車椅子を持ってきて『では、これからカテーテル手術行います。』と病室にやってきた。今は歩けるので治療室まで歩いて向かう。ただ施術後は歩けない可能性があるため車椅子を持っていくのだという。そんなにすごい施術が行われるのだろうか・・。

治療室に着いて、ベッドに横になる。施術中は針や血液を見たくないので、かぶってきたニット帽をまぶかにかぶり手で顔を押さえ、目を閉じて施術が始まるのをじーっと待つ。

2~3分後医師が準備ができ、まずはエコー検査器で血管の位置を調べる。冷たい液を塗られエコー検査器を胸やら腕に押し当てられる。『これがいいかな。』めぼしい血管が見つかったみたいだ。

今回のカテーテル施術は、点滴の針を刺すのと同じような感じで、針を刺した後に血管の中に長い管を通すだけ。しかも血管の中は神経が無いため管を通す作業は痛くない。と思っていた。
それでも、医師の『それでは、針を刺します。』と言われると、どうしても体に力が入ってしまう。

左腕に痛みがはしる。針が刺さった。しかし様子がおかしい。痛みが増す。おそらく針を刺した後血管を針を動かして探っている・・たまらず「い、痛い、痛い、痛いです。」声を出す。医師は『ごめんなさい。痛いですよね。・・・・一旦針抜きますね。』針が抜かれた。
血管にうまく刺さらなかった。(エコーで調べてたのに。マジかー)と心の中で思いつつ、1分後ぐらいにリトライすることに。

リトライするが、『逆血こないなー』とまた失敗。(痛いのにかんべんしてくれよー)と心の中で思いつつ。

3度目に成功した。3度目の正直だ。針が刺さったあとは腕から心臓に向けて約30センチの管を通していく。なにやらもぞもぞ処置をして管を通し終えた、処置時間は5分ぐらいだろうか。最後にフラッシュを流して使えるか確認して、施術は終わりである。

3回も針を刺されるのは予定外だった、帰りはすんなり車椅子に乗って病室まで連れて帰ってもらった。