■地固め療法2回目(デカドロン錠)

今回の治療でステロイド薬としてデカドロン錠を使用する。デカドロンは抗がん剤開始日からの4日間、抗がん剤開始11日目からの4日間の期間に使用する。

ある日、医師にデカドロンは点滴剤と経口剤があり、口から薬を接種する方が良いらしく、医師に勧められ経口剤にした。

抗がん剤投与日の朝、看護師が『今日の薬です。』とデカドロンを持ってきた。『40錠になります。』
私「・・・・」
医師から確かに聞いてはいたのだが、いざ40錠を目の前にするとうんざりする。

デカドロン錠の大きさはフリスクぐらい、これを朝40錠、昼40錠の1日80錠も飲まなければならない。
1錠ずつ、薬を飲む用の透明カップに出していき、20錠毎に2回に分けてなんとか飲んだ。この作業だけでもわずらわしい。これが昼にもあるのだ・・うんざりだ。

それ以外にも定常的に飲んでいる薬がある。そのため経口摂取の薬は以下になる。
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朝の薬
スプリセル    1錠
ゾビラックス   2錠
フルコナゾール   2錠
シプロフロキシサン  1錠
メチコバール   1錠
バクタ     2錠
デカドロン   40錠
計:47錠

昼の薬
シプロフロキシサン  1錠
メチコバール   1錠
デカドロン   40錠
計:42錠

夕方の薬
スプリセル    1錠
シプロフロキシサン  1錠
メチコバール   1錠
バクタ     2錠
計:5錠

合計:94錠
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一日94錠もの薬を飲まないといけないのだ。早速、医師にデカドロンを点滴に変えてもらうようにお願いする。
私 「デカドロン40錠はさすがに多すぎます。点滴剤に変えていただきたいのですが。」
医師『うーん、口から摂取することに意義があります。口から飲めるのであれば、飲むほうにしたい。そのほうが回復も早くて一時退院も早くできるかもしれません。』
うーん。とりあえず、経口剤で続けることになった。

後日、病室に薬剤師さんが私のベッドの所に薬の説明にやってきた。薬剤師さんはすらっとした女性のかたでとても綺麗なかたである。私はデカドロン錠について経口剤をやめて点滴剤にしてほしい旨をお願いした。
薬剤師さん『そうですよねー。さすがに多いですよねー。医師に点滴剤に変えれないか言っておきますねー。』とのこと。

その後日、医師が回診で病室に来た時に、デカドロンについて説明する。
医師『デカドロン、今後は点滴剤に変えますので。』

うーん、医師は綺麗なお姉さんの言うことは聞くのね・・。なんて思いながら。ああ、もうあんな数の薬を飲まなくて良くなったことにホッとした。