■造血幹細胞移植(多量抗がん剤投与)

移植を行うために、まず自身の免疫力を失くしてしまわないといけない。自身の免疫力が残っていると、移植した造血間細胞を攻撃してしまうからである。そのため多量の抗がん剤を投与し免疫力をなくす。要は白血球を0にする。

多量抗がん剤投与には、抗がん剤に加えてたくさんの種類の抗生剤や輸液も投与する。そのため4メートルラインという点滴をつけて治療を行う。4メートルラインとは、点滴の管を点滴台からクリーンルームの天井のフックを経由してヒックマンカテーテルにつけるのだが、それが約4メートルの管が取り付けられる。そのため、これをつけるとクリーンルーム内の約4メートルの範囲しか動けなくなるのだ。クリーンルームにはトイレ、簡易シャワーがあり。これからはこのクリーンルームの中だけでの生活となる。

多量抗がん剤投与前日に4メートルラインを取り付けられた。次の日からキロサイド、エンドキサンと怒涛の抗がん剤地獄が始まった。