■造血幹細胞移植(移植後・副作用)

造血間細胞移植の2日後ぐらいから、抗がん剤の副作用に悩まされる。

まず体がだるい。胸やけと吐き気が一日中おさまらない。頭がボーっとして眠い。ご飯を食べる気が起きない。また味覚障害で食べても美味しくない。翌日には、上記に加えお腹が痛く、下痢になる。トイレに1日6回ぐらい座るがすべて下痢。その次の日からは喉が激しく痛くなった。痛すぎて唾が呑み込めない。下痢からかお尻も痛くなった。また数日後には指の皮がむけ、物を触るのでさえ痛くてできなくなった。

まず、吐き気・胸やけについては病院食を廃止した。点滴により栄養を入れてもらうことでご飯を食べなくても大丈夫なのだそうだ。ご飯を食べれる状態ではないので点滴にたよることにした。次に喉の痛みについては、痛み止め(モルヒネ)を使用して緩和することになった。痛み止めは、手元にボタンを用意してもらい、ボタンを押すと痛み止めが投与される仕組みになっていて、薬を飲むときとか、痛みがどうしても我慢できないときにボタンを押して痛みを緩和してなんとか過ごした。指の皮がむけて物が触れなくなったことに関しては、常時手袋をする事になった。手袋をする事で多少物を触っても痛くはない状態にできた。

多量抗がん剤の副作用が一気にきてこの時期は非常につらかった。毎日ベットで耐えるように過ごしていた。ご飯を食べていないのに2回ほど吐いた。このつらい時期が3週間ほど続いた。今までの抗がん剤治療の中で一番つらい時期だった。