■外来受診(病院選び)

私は白血病になってどの病院で治療がしたいっ!ていうような病院選びはしませんでした。
病気が発覚してまず近くの整骨院に通院。そこから紹介状で地元の総合病院(血液内科)に入院します。そこは地域がん診療連携拠点病院になっていました、そこで寛解導入療法をうけます。ただそこの病院は移植する施設がなかったため、移植が可能な都内の総合病院(血液内科)に医師の紹介状で転院することになります。そこで地固め療法と造血間細胞移植を受け退院し今に至ります。私の中では今はそれぞれの病院で満足のいく治療ができたと思ってはおります。私は運がよかったと今は思っています。
ただ治療を受ける病院によって治療方法や予後の状態・生存率に影響はあるのだろうか・・

医療は過去の実績や事例、医療機器や医薬の発達、研究結果や臨床試験を積み重ねて進歩してきていると聞きます。そのため医療施設の充実した、経験豊富でさまざまなノウハウも持ち合わせている医療機関のほうがよりよい治療を行う事ができると考えられます。現に寛解導入した病院では抗がん剤を腕の点滴から投与され血管がぼろぼろになりました。転院先の病院では抗がん剤をカテーテルから投与するのでそのようなトラブルにはなりませんでした。その他にも医療スタッフの体制や施設面でも「うん、徹底している。」という風な違いを感じることができました。

そのため相対的に移植実績が多い病院のほうが施設もしっかりしており移植治療も充実していると私は考えます。ただ一概に治療実績が多い病院=良い病院とは言い切れませんが。

日本造血細胞移植データセンター(JDCHCT)のホームページに病院の診療科毎の移植実績が公開されていたので参考に整理してみました。

【1991年から2016年までに実施された移植の診療科別報告件数 TOP10】

No. 移植件数 病院名 診療科
2041件 国立がん研究センター 中央病院 造血幹細胞移植科
2040件 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 血液内科
1561件 がん・感染症センター 都立駒込病院 血液内科
1231件 九州大学病院 血液腫瘍心血管内科
1191件 兵庫医科大学病院 血液内科
1149件 広島赤十字・原爆病院 血液内科
1125件 慶應義塾大学病院 血液内科
1087件 名古屋第一赤十字病院 血液内科
1051件 国家公務員共済組合連合会 浜の町病院 血液内科
10 1036件 札幌北楡病院 内科

なお、私が移植が受けた病院は上記のTOP10の病院には入っていました。
移植は自分の命がかかった大変な治療です。少しでもいい治療をうけて完治・生き残るためには、病院選びは重要なファクターだと思います。自分の命を守るための治療です。どうせならいい施設で医師や看護師も信頼でき、自分が満足できる治療を受けたいですね。