■外来受診(献血)

白血病の治療の中で、輸血や骨髄移植によって私の命はつながれました。それもこれも献血や骨髄バンクドナーに登録していただいた善意ある人のおかげです。妻はそのことに非常に感謝をしていて「私も同じような人たちに役に立ちたい!恩返しをしたい!」という思いが今回よりいっそう強くなったようです。そして私の体調も落ち着いてきたので、妻がまずは「献血に行きたい!」という事になり、献血センターに行くことになりました。私も自宅でボケーとしているのもアレなのでついて行くことにしました。
近くの献血センターは電車で数駅の場所にあります。平日なので子供は小学校に行っている間に妻と二人で向かいました。駅を降りて案内板がでていました。駅から少し離れたビルの高層階にあるようです。ビルのエレベータを登り献血センターに着きました。
献血センターは噂には聞いていましたが、とても綺麗な場所でした、綺麗な椅子、テーブルが置かれていて、まるでカフェのようでした。中に入ると担当者が「献血ですかー?」と声をかけてくれます。私は献血できない身なのでマスク姿とカバンにつけたヘルプーマークをチラつかせ、察してくださいと言わんばかりに「私は、違います・・」と断ります。そして妻が受付をしました。

献血には血をそのまま採取する全血献血と血小板などを採取する成分献血のどちらかを選べるようです。全血献血は200mlと400mlがあり大人はだいたい400mlの献血になるらしいです。ただ、体重が50kg未満の人は400mlの献血ができないようです。

妻は体重が50kg未満です。そのため全血献血は200mlしかできないとのことでした。そして、この日は200mlの赤血球は足りており、逆に成分献血が足りないとのことでした。成分献血は血を取り出し機械で血小板などの成分のみ抽出しその他の赤血球などは体に戻す処置をする献血です。そしてその処置には約40分ぐらいかかるとのことでした。この日は特に急ぎの用事もなかったので、妻は成分献血をすることにしました。「では、お名前が呼ばれるまで椅子に座って待っていてください。」と言われ、「自動販売機は無料になっています。献血には水分が足りなくなるので自由に飲んでください。お菓子もあるので自由に食べてください。」とのことでした。

さっそく、(献血しない)私も、自動販売機で無料のジュースを入れて、お菓子をとり、テーブルに座りました。またマンガも置いてあり自由に読んでいいとのことなので、マンガも持ってきて、カフェ気分でまったりしてました。平日の午前中でしたが、献血センターには常時5~6人程度人が来ていました。こういった善意の方で輸血が必要な人たちが救われているのだろうと改めて思いました。女性が多いようにも見えましたが、男性もちらほらいました。

妻が呼び出され血液検査に向かいます。15分ぐらいすると妻が戻ってきました。40分程度と聞いていましたが思ったより早いです。そして肩を落として戻ってきました・・「どうした?」と思ったら妻が「血液検査で引っかかっちゃった。。」とのこと、どうやら赤血球の値が平均の値より低かったようです、そして献血する基準に達していなかったようです。そのため献血ができないと言われ、落ち込んで戻ってきたようです。それに加え血液の値をよくするレシピまでいただいてました。私も赤血球の値が低いですが、妻もそれに負けないぐらい低い値でした・・・うーん、それは疲れやすいでしょうに。妻は今回どうしても貢献したかったらしく、この結果に非常に落ち込んでいました。今回の消化不良は違った形でなにかに生かせればいいなーと思います。

私が今回行った献血センターですが、非常に綺麗で雰囲気も良かったです。献血で取得される全血献血成分献血は使用期限が決められており、常時必要なものです。健康な方はぜひ献血センターに足を運んでみてはいかがでしょうか。あらためて思いました。