■外来受診(患者会)

先日、私が移植を行った病院が主催している”患者会”に参加してきました。患者会は同じ病院で造血間移植を行った患者さんたちが年に一回程度集まって会合している会になります。
まだ移植して1年もたっていないし完全に回復していないので出席するかは少し迷いましたが、妻と下の息子を連れて参加してみることにしました。

会場はホテルの広間で行われました。結構広い会場で、参加者は病院関係者と患者の方々でした。会場に着いて受付を済ませ中に入ると結構広い会場で、思ってたより人が多くて驚きました。全体で約50名~80名程度の参加者がいたと思います。患者の全員が同じ病院で造血間細胞移植を行った人たちになります。私たちは初めての参加という事もあり、末席に席をとり座ることにしました。

受付では名札を付けられて、今日のプログラムの用紙をもらいました。席に座ってあと用紙を見ると、そこには「教授の造血幹細胞移植の現状の紹介」や「各活動報告」などに交じって「初参加者の挨拶」という項目があります。そして私の名札には初参加者のしるしがついてます。。挨拶があるなら先にいっておいてよーと思いつつ。患者会がはじまりました。

まずは教授からプレゼン資料でユーモアたっぷりに教授の活動内容は最新医療の動向を説明してくれます。教授は主に海外を転々と活動しているようです。医師の仕事はすごいなー。と感心しながら聞いていました。まだまだ先にはなりそうですが、がん治療に関して再生医療という分野が発展することに期待のようです。

その他何件が報告があり、次に初参加者の挨拶です。初参加者は私を含め5名いました。私は人前で話すのはそんなに得意じゃないのですが、即興で考えて自己紹介と病名や経緯などを簡単に説明しました。いたって普通の感じで。。何とか説明を乗り切りその後は歓談の時間になりました。

歓談の時間になり、同じテーブルに座っていた60代ぐらいの女性の方から声をかけていただきました。「急性リンパ性白血病なの?私と一緒よ、もう20年ぐらいまえになるけど。」とのことでした。20年前に移植!?。。その頃はいい抗がん剤もなく白血病と言えば不治の病。でもこうして元気にされていてとても驚かされました。同じテーブルに4名ぐらい、20年前に移植して元気にされている方が座っていて、移植後まだまだ初心者の私にいろいろ貴重な体験を話していただきました。昔の治療と今とは違いとても大変な思いをされてきている方ばかりでしたが、みなさん移植したとは思えないほどとても元気にされていました。そしてとてもおしゃべり、、皆さん女性の方ばかりでしたが・・やっぱり女性は強いんだなーと改めて実感させられました。

また、今回初参加の人とは今の大変なことなどの共有もできました。

その後、みんなで集合写真を撮るとき、息子がいないなーと思っていたら、なぜかいろいろ話をしてくれた女性の膝の上に座って写真を撮っていました。この写真は病院の会報に載るとのことでした。また各テーブルにお菓子が用意されていたのですが、帰るときに息子が余ったお菓子をいっぱいもらっていました。そのため帰りは袋一杯のお菓子を持って帰ってきました。他にもいろいろ良くしてくださいました。

今回、患者会に参加して同じ時期に移植した患者さんや先輩方にたくさんの元気をいただけて有意義な時間を過ごすことができました。参加してとてもよかったです。