■寛解導入療法(グリベック)

今回はグリベック(イマチニブ)について

======
商品名(製造・販売会社):
グリベック(ノバルティスファーマ)

一般名:
イマチニブ

効能効果:
フィラデルフィア染色体という異常染色体が、チロシンキナーゼという酵素を作り出す。この酵素が骨髄細胞の分裂を異常に起こし、白血病細胞を作り出してしまう。イマチニブは、チロシンキナーゼのはたらきを阻害することを目的として開発された分子標的薬。

副作用等:
むくみ、肝障害、発疹、血栓症、全身倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐、好中球減少症、血小板減少症、白血球減少症 等

その他:
色はくすんだ黄赤色。
服用中はグレープフルーツを食べてはいけない。
=========

私のようなフィラデルフィア染色体陽性の白血病患者には欠かせない薬である。

グリベックが登場するまでは、フィラデルフィア染色体陽性の白血病は治療が困難な病気であったと言われている。フィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄性白血病患者は、5年後生存率は40%~70%であったが、グリベックを服用した場合は、5年後生存率が約95%になるといわれており。すごい薬である。

日本でグリベックは、2001年に慢性骨髄性白血病患者への使用認可がおり、2007年に急性リンパ性白血病患者への使用認可がおりている。

私と同じ病気でグリベックの使用申請がおりたのは10年前である。10年以上前に私と同じ病気になった人は、グリベックがなかったことを考えると恐ろしい。

10年前ってごく最近に感じる。私はすでに社会人になっていて、IT業界で仕事していた。仕事内容は今とそう変わらない。ただIT業界において10年前と今の技術では進歩は目覚しくクラウド、IoT、AI等飛躍的に進歩している。IT業界にかかわらず薬価業界の進歩も目覚しいのだと感じた。この先、10年後、20年後には、今では治療困難な病気も直せる薬が開発されていくのだろうと思う。そういった意味で、もし今は寛解ができなくなっても何とか生きながらえればいづれ新しい薬価・医療が出てきてがんを完治できる時代になるのではと思う。

私はグリベックを1日(10mg×6錠)600mgを服用している。
なお薬価は、1錠3,100円と言われている(まだ請求書をもらっていないので何ともいえないが)。なので私の場合は、1日(3,100円×6錠=)18,600円!!。1カ月服用で『55万8千円!!』そこから保険が利くとはいえ高すぎる!!。薬価代はなんとかならないものなのか??

ただ、私が生きながらえているのは、グリベック様々である。