■一時退院(自宅へ帰宅)

2017年5月31日
午前中に退院処理を終わらせて病院を出たときは既にお昼過ぎであった。そのため妻と昼ご飯を食べて帰ることにした。病院食にうんざりしていた私は、「退院したら美味いものを食べたいなー」とずーっと思っていたため。焼肉を食べて帰ることにした。お店に入ってメニューを見る。焼肉ランチ(ご飯お代わり自由)・・メニューをみたとたん「こんなに食べれるだろうか・・」と急に不安になる。健康なときは普通に食べれる量なのに・・ご飯も2杯はいけちゃう量なのに・・。けっきょく怖気づいてしまった私は、単品でカルビクッパをたのみ、妻が焼肉ランチをたのむことにした。私は今回の治療で味覚障害が残っていたが、カルビクッパはそれなりに美味しく食べれた(ただいつもより味が薄かったが・・)。妻から焼肉を数キレもらったがあまり味がしない。。
普通に食べれた時と比べ美味しさは半分以下だ、、味が無い世界は本当にツライ。

お昼を食べた後自宅に帰る。自宅は懐かしい反面なにも変わっていない。家の中を千鳥足でうろうろして懐かしさをかみしめていた。。そしたら妻に「まるでおじいちゃんだね。。」と言われてしまう。たしかに約1ヶ月無菌室という病室に閉じ込められていたため、筋力が落ちてしまって、全ての行動においてめちゃくちゃ遅くしか動けないのだ。妻は、介護老人が家に来たみたいな不安そうな顔をしていた。

夕方になり子供が帰ってくる。子供とは抗がん剤治療前に病院で会ったきりで、毛が抜けてしまってからはテレビ電話しか見せておらず久しぶりの再会となる。

まず、小学校から上の子(姉)が帰ってくる。
姉 「ただいまー。」
妻 『パパがいるから、手洗って、うがいしてー。』
私 ソファーで座っている。

姉 手洗い・うがいの後ソファーに来てくれる。
私 『おかえりー。パパ帰ってきたよ。』ハゲ散らかした状態でドキドキしながら言う。
姉 「パパおかえりー。」ニコニコして言ってくれる。そのまま自分の机に。

次に、幼稚園から下の子(弟)が帰ってくる。
弟 「ただいまー。パパー!」
妻 『パパがいるから、手洗って、うがいしてー。』
私 ソファーで座っている。

弟 手洗い・うがいの後ソファーに来てくれる。
私 『おかえりー。パパ帰ってきたよ。』ハゲ散らかした状態でドキドキしながら言う。
弟 「パパー帰ってきたんだー」ニコニコしてと私の隣に座ってくる。
弟 私のハゲ散らかした頭をさわってくる。

その後は、すぐに普通の生活に溶け込んでいった。

妻は慌ただしく夕食の準備をしている。その間に私・子供達がお風呂に入る。お風呂は、退院当日であったため自分1人でシャワーを浴びた。その後子供たちがそれぞれお風呂に入っていく。その後夕食からのだんらん時間を過ごし就寝となるのだが。これはいつもの土日のルーティンだ。私は介護老人的に動きが遅いがこのルーティンをこなし。退院1日目は終わった。