■一時退院(骨髄バンク)

骨髄バンクのドナー登録数「47万人」。なお、ドナー登録数は増え続けている。10年前に比べると約2倍弱だ。

移植実施数累計「2万人」。今まで2万人もの患者が移植を行っているのだ。年間では約1200人の患者が移植手術をうけている。

白血病の年間発症率「10万人当たり約6人」。日本の人口が約1億2680万人だとすると、患者数は、(12,680万÷10万×6人=7,608)約7,600人いるということになる。

※上記データは、H29年度時点のインターネット調べ。

この数字から、患者1人当たりのドナー数は、単純計算だと、ドナー数を患者数で割ってみる(470,000人÷7,600人=約61人)。約1人の患者に対して61人ものドナーが割り当てられているということになる。まあこの計算はHLAの型やドナー必要有無もあるため意味はないが。。ただ、日本全国で骨髄バンクのドナー数が47万人もいることは、驚きである。

骨髄バンクのドナーは、私のような血を作る、造血幹細胞が壊れてしまった患者にたいして、全身麻酔をして自分の骨髄液を提供するか、血液分離装置を使用して末梢血幹細胞を提供するのである。しかも、見ず知らずの人に。無償で。。これは究極のボランティアだと思う。
私が健康の時にドナー登録するか?と言われた場合、正直登録する自信がない・・自分の体を犠牲にしてまで見ず知らずの他人を助けれるのか?ドナー登録された方の考えを聞きたいものだ。

ドナーさん声をもっと広めるべきだと思う。
骨髄バンクドナーへ登録に至った経緯やその考え。合わせて、提供を受けた患者の声も、もっともっと表に出していくべきだと思う。そして、その声に感銘をうけた方々がドナー登録をすることで、よりドナー数の増加や骨髄バンクの意義を世間に広められるのではないかと思う。

私は骨髄移植が必要な状態で、兄弟のHLA型を調べたが合致しなかった。そのため骨髄バンクのドナーさんから提供をうける必要がある。

兄弟のHLA型が違った後の妻との会話。

私 「世の中に、無償で骨髄を提供できる人なんてきっといないよ。」
妻 『でも、ドナーさんから提供してもらって、骨髄移植している人はいっぱいいるよ。』
私 「もしHLAが合致しても仕事の調整とか、リスクを考えると最終合意で断られるよ。」
妻 『ドナー登録するくらいの人だから、それなりに考えた人しかいないと思うよ。』
私 「無償で提供はありえない。やっぱ事前にお金包んで渡すとかしないと。無理なんじゃー。」
私はなんとゲスい考えなのか・・

後日、通院時に主治医から連絡があった。
「骨髄移植の件ですが、HLA型が一致したドナーさん5名に声をかけています。今後、骨髄移植の件はコーディネータさんが対応します。」との事だった。
この日本のどこかに、私と同じHLA型をもって、かつドナー登録してくださってる方が5人もいる。移植にむけて、少しだけ希望が見えた。