■移植前検査(口腔外科)

移植を行う目途ができ、移植に向けて各種検査を行う事になった。今回は口腔外科で検査を受ける。

口腔外科では、まずだ液の量を調べる検査をうける。白い綿を口に含んで5分間その綿を噛んで、口の中にだ液を出す、そのだ液は飲み込まないで紙コップにためていくのだ。
味もしない綿を5分間も噛むのは結構しんどい。それでも噛むとだ液が出てくるので定期的に紙コップにだ液を出していく。ほどなくして5分がたった。結果は正常な人と比べ少しだ液量が少ない。とのことだった。今、抗がん剤の副作用で味覚障害が出てる状態だから。だ液量が少ないのはまあ仕方がない。と思った。

次に味覚検査を受ける。味覚検査は、甘い、塩辛い、酸っぱい、苦い等の味の付いた白い紙を舌の上にピンセットで置かれそれを味わって、味覚をこたえるというもの。『では、舌をだしてください。』とピンセットで白い紙を舌の上に置かれる。味がしない。「無味です。」と答える。白い紙は全部で10枚ぐらい。酸っぱいのとか、塩辛いのは多少わかって答える。あとは無味だった。

『最後にこれを口に含んでもらいます。これがどんな味がするか答えてください。』と注射器に入った液体を舌の上にたらされる。味は・・変なあじがする「うーん、すっぱい?」と答える。正解はすごく苦い液体だった。とても後味が悪い液だった。結果は、苦いがわからない状態。とのこと。その他の味は多少感じられてるとのことだ。

あとは、口内の写真を撮られて検査は終わりだった。検査を終え病室に戻った。後味が悪い・・