■移植前検査(骨髄検査)

移植前最後の骨髄検査を実施する。治療は病棟内の処置室で行われた。いつものとおりベッドに横向けに、腰を突き出すように横になる。もう慣れっこになってきたかなーと思うがやっぱり緊張する。

この日は、研修医が治療の準備をする。そして腰の針を刺す場所のマーキングまで実施したところで医師が治療室に入ってくる。
研修医「準備できました、マーキングまで入れておきました。」
医師 「じゃあ、今日研修医でやってみるか。」
研修医「わかりました。」

こうして、今回は研修医が骨髄検査を実施することに。大丈夫かー?と内心思いながら、研修医もこうやって処理をする機会がないと成長しないもんなー。と始まるのをまっている。研修医が麻酔注射、そして腰に針を刺していく。いつも実施される感じと変わらなかった。しかし、ここから異変が起こる。研修医が「うーん。。」と言い出す。どうも針から採取する骨髄液が出てこないみたいだ。「一回針抜きますね。」と針を抜かれる。医師も確認し、医師が何かに気付いたようだ。
医師 「場所は、ここではなくてここだよ。」
研修医+私『えっ!!』場所が違ったらしい。
マジかー。医師も先に気づけよー、横で見てるんだったら。そしてリベンジ、ここで研修医から医師に交代してその後は滞りなく検査は終了。

この時は、さすがに治療後少し腰が痛く。車椅子で病室まで送ってもらった。頑張れ研修医。

なお、この骨髄検査の結果は、後日、『非常にいい状態ですよ。』と医師がまるで自分のことのように喜んで伝えてくれた。深い寛解状態にあり、この状態で移植をすると予後の再発リスクも低くなるらしい。とてもいい状態で移植に臨めるとの事だった。
よかった。よし!腰を据えて頑張ろう。