■外来受診(障害年金3)

「すみません、予約していた者ですが。」恐る恐る受付に話しかける。
「初めてですか?、ではこちらの記入用紙に記載して持ってきてください。」
と記入用紙を渡される。そして記入用紙に氏名、住所、連絡先、ここに来た目的等を記載し受付に返す。すると「ではこの整理番号を持ってあちらの席でお待ちください。」と整理番号を渡されて、待合席で待つことに。待つこと数分、自分の番号が呼ばれた。
ここは年金事務、障害年金の申請に来ているのだ。

年金事務所は入り口に受付があり、その奥に待合場所がある。そこにはベンチ椅子が数列並んであった。その日は私含め数名が待合席に座って待っていた、予約制だからか、すごく混んでいるわけではない。そして待合席から見える所に小さなブースが複数個ならんである。ブースは個室のように囲まれており、その中では何が行われているかは待合席からは見えないようになっている。そして呼ばれた人が個別のブースに入り相談をする仕組みとなっているようだ。

待っているとアナウンスが流れ「受付番号〇〇番の方は、△△番のブースにお願いします。」と自分の番号が呼ばれた、そして個室のブースの中に入った。そこにはカウンター越しに担当者が座っていた。

「本日はどうされましたか。」と一言。私は会社から届いた障害年金の案内の資料を担当者側に向け差出し説明を始める。担当者は、その紙を手にもって読み始めた。一通り読むと担当者は理解ができたようだ。「少々お待ちください。」と言って少し席を離れたかと思うと、少しぶ厚めの病名が書かれた辞典のような本を持ってきた。本を開き私の病名を探し、そのページを開いてカウンターの端に置いた。「そうですね、この病気においても障害年金の申請は可能ですね。」というような事を言ってそして以下の事を言われた。
『障害年金の認定を受けるには”障害の程度が3級”以上の認定が必要となります。』『障害の認定には専門の医師で行うため、認定結果についてはこちらでは判断できません。』
『障害の原因となった病気の初診日を明確にして、そこから1年6ヵ月後時点の診断書が必要となります。”初診日”というのが非常に重要となるのでご認識ください。”初診日”がずれると申請日もずれてしまいますので。』
『審査には必要書類を全てそろえてこちらの提出した後、約3ヵ月~3ヵ月半かかりますのでご了承ください。』という事であった。


”障害の程度が3級”とはどのような状態か、それは、この日もらった「障害年金ガイド」に書かれていたのだが、内容的には障害が今も残っていて普段の生活に支障が出るような状態との事だった。例えば聴力が著しく落ちて通常の会話が聞けなくなる。といった状態などだった。
そして、障害年金の申請を行うには以下の資料の準備が必要という事を説明された。
・年金手帳(本人・配偶者)
・戸籍謄本(世帯全員)
・住民票(世帯全員)
・所得証明書(配偶者)
・印鑑
・預金通帳
・診断書(初診から1年6ヵ月後時点)※障害認定日
・受診状況証明書(初診日の証明)
・病歴/就労状況等申立書

こんなにも資料をそろえないといけないのか・・、そして資料がそろったらもう一度年金事務所に来て、やっと障害年金の申請ができるということだ。


かくして私は、障害年金の申請のための資料集めに奔走するのであった。