■病魔は何者?(病名判明)

2017年4月26日
今でも忘れられない。約1ヶ月間、原因不明の腰痛に悩まされていたがその原因の病名が判明したのだ。
ただ、原因は私が思っていたものとは想定もしていなかったものであった。病名を聞いたとき、多少は覚悟していたが、いざ実際に医師から説明されてしまうと。これが現実?本当に私がこの病気?受け入れられないというか、信じられないというか。夢でも見ている感覚だった。

■採血
この日は朝から慌ただしい日だった。
午前中、看護師が病室に来て採血が始まる。採血容器に4本分採取したのち。1時間後に同じ看護師が病室に来て、また採血が必要との事で、右腕に3本分、左腕に3本の採血がつづく。

採血が苦手な私は、
『こんなに血がいるんですかー?』『血が無くなっちゃいますよー』
と看護師にベタな質問をする。

看護師は、
「すみません。いろんなところから採血のオーダーが入ってるんですよー」
と言いながら、採血時に気を紛らわせてくれる配慮だろうか。同年代だろう、「ケツメイシのライブに行ってきた。」という雑談をしながら採血をされる。

■骨髄検査
採血後、少しすると血液内科の医師が病室にきた。今までは整形外科に受診していたのだが、切開手術で腫瘍を採取し生検の結果、担当を変えたのだろう。血液内科の医師は、今日、骨髄検査(マルク)を行いたいとのことだった。私は、同意書にサインを行った。

午後に血液内科の医師数名と看護師数名が病室に来て骨髄検査がはじまる。ベッドでうつ伏せに横になり、パンツをおろし腰を出す。腰回りに医療用シートをつけ、検査がはじまる。

医師から「はじめに麻酔をします、麻酔の針は痛いですがその後は痛みはありません。」と説明があった後、腰に麻酔注射が打たれる。たしかに初めの針が刺さるときはチクッとするがその後は痛みはなくなった。

次に、医師から「皮膚には神経があるので痛いですがその中の筋肉・骨には神経が無いので痛みは感じないです。」と説明があり、腰にグリグリ針を入れられる。ただ痛みは感じないが、強い力で押される感覚がある。

途中医師から「はい、腹筋に力を入れて。」と言われ、強い力で押される。そのタイミングは少し痛い。その後「はい、終わりです。」と検査が終わった。

検査は10分~15分程度。
その後30分はベットにあおむけになって安静状態としなければならない。

■病名説明
その日の15:00ぐらいだろうか、看護師が病室に来て、「今日、血液内科の医師から検査結果の説明をしたいので、奥様呼べますか。」と言われ、私は、妻にTELし検査結果の説明がある事を告げ急遽病院に来てもらうことに。
妻は17:30には病院に来れるように調整できたので、医師の説明をその時間でしていただけるよう看護師に調整した。

icon-clock-o 17:30になった。血液内科の医師が、MRIの結果・血液検査の結果を持って病室に来た。
医師は説明を始める、
「今までの検査結果から、病気の全体像が見えてきました。」「・・病名がほぼ判明しました。」と説明がつづく。
「病名ですが・・」
・・・・・
急性リンパ性白血病です。」医師が告げる。

病名が告げられた。以外だった。白血病?血液のガン・・不治の病?!これからどうなる?頭の中でいろんな思いがめぐりグルグル回る。

医師は続ける、
「腰の腫瘍はおそらく白血病細胞が浸潤してます。」「骨髄検査はまだ調査中ですが、同じ組織が確認されるでしょう。」
「治療方法ですが、抗がん剤治療骨髄移植があります。どちらも毒性の強い治療となります。」「手術は発生しません。」
この病気は治療で治せる病気です。この病気を治せる確率が上がるポイントは次の3点あります。1点目は疾患者が30代と若い事。、2点目は初診時白血球の数値が3万以下である事、3点目はフィラデルフィア染色体が陰性である事。です。現状はこの1点目と2点目には当てはまっています。3点目に該当するかは骨髄検査の結果でわかります。」

その後、何点か説明があった後、

「セカンドオピニオンが必要な場合は、申し出てください。」
「ただ、今でも白血病細胞は今もどんどん増えていってます。問題なければ明日から治療に入る事をお勧めします。どうされますか?」

と医師の説明が終わった。

私は治療をお願いします!と返すのがやっとだった・・・