■寛解導入療法(点滴)

抗がん剤治療(化学療法)は点滴から薬を投与する。また栄養剤や抗生剤、ステロイド薬、吐気止め等の薬も点滴から投与する。そのため点滴棒にはたくさんの薬がつるされた状態となる。私の場合、多い時は4~5個の薬がつるされている。

また、点滴の期間も長く、私の場合約20日間点滴が刺しっぱなしの状態が続く。点滴がつながれていると、力が吸い取られていく感じがある。また行動にいろいろ気をつかってしまうため、めちゃくちゃ拘束感を感じ辛かった。期間が長くなってくるとあきらめていたが・・。点滴棒が相棒ちゃんみたいになっていたが・・

なお、点滴は腕の静脈に針を刺し管(ルート)を通す。栄養剤等の点滴注射は看護師が実施できるのだが、抗がん剤用の点滴注射は医師が実施する必要がある。医療行為のためだろう。そのため、基本的に医師が刺した点滴注射ルートを使うのだが、タイミングによっては、別々のルートを用意するタイミングがあり、右腕と左腕の両手に点滴ルートがあるという悲惨な状態もあった。

点滴をしていて私なりの感じたことを記載しておく。
icon-check 腕を上げすぎると血液が逆流してしまう。そのため貴重な薬は極力ベッドで寝て低い姿勢を保つようにしていた。
icon-check4日以上刺していると、詰まってしまうことが多々ある。そのため3日目ぐらいからいつ詰まるかドキドキしてしまう。
icon-check 数日刺している場所に抗がん剤を入れると、腕が赤くなり痛くなってしまう。結局最終的には両腕が赤く腫れてしまい、アイスノンで冷やすはめになる・・

点滴の針を刺すのは何回やっても慣れない。針を刺すタイミングの「グサッ」って全身が痛みでしびれる感覚がつらい。刺してしまえば痛くないのだが・・ただ、長期間使うのも血管によろしくないので、定期的に差し替えて血管を休めてあげましょう。

明け方に、4日以上刺し続けていた点滴が詰まってしまった。看護師が点滴の詰まりを解消するためにルートにフラッシュを流そうとするがダメだった。
看 「点滴が詰まってしまったので差し替えます。」寝ぼけている私に言う。
私 『ふぁい・・』寝ぼけたままで腕を出す。

看護師が点滴の針を持ってきて私の腕の血管を探しアルコール消毒をする。
看 「すこし、ちくっとしまーす。」針を刺す。
私 (つー、痛ったーい)
看 「・・・ごめんなさい。失敗しちゃった。1回抜きます。。」
私 (えっ、えーー)

再度私の腕の血管を探しアルコール消毒をする。
看 「すこし、ちくっとしまーす。」針を刺す。
私 (つー、痛ったーい)
看 「あーダメだ・・漏れちゃう・ごめんなさい。抜きます。」
私 (えっ、えーー)
私 『これ、朝に(別の担当にお願いして)差し替えるじゃダメですか・・』
看 「入れないといけない抗生剤があるので今やらないといけないのです。」

再々度私の腕の血管を探しアルコール消毒をする。
看 「すこし、ちくっとしまーす。」針を刺す。
私 (つー、痛ったーい、、お願い刺さって-(涙声))
看 「・・・。入りました。」
私 『よかったー(涙声)。』

3回目でやっと成功した。。やっぱり点滴を刺すのは慣れないし嫌だ・・・