■外来受診(焦燥感)

焦燥感に駆られる・・・

健康になってきた証拠だろうか。最近よく焦燥感に駆られることが多くなった。
仕事をしていない自分に対して、「こんな生活でいいのだろうか?、みんなは仕事しているのに、自分は家でずーっと過ごしていていいのだろうか?」「そろそろ働かないと。」云々。なぜか焦っている自分がいる。
入院中は生きる事に必死だったのでこのような焦燥感は無かったのだが、最近は仕事に対して焦ってしまう。
人間は目の前の要求が満たされると、もっと上の要求を求めていく生き物なんだろうと思う。生命の危機という要求が満たされたので、今度は生活の危機という要求を満たそうとしている自分がいるのだろう。そういった意味で、健康になってきた証拠だろうか。

この仕事への焦りではあるが、ならば「よし、明日から働こう。」という気にはならない。むしろ「あー、このままず~っとゆっくりしていたいのに、、でもそろそろ、働かないといけないな~。」という感じの焦りである。もっと割り切って今の休暇を満喫すればいいのに、、と思うのだが、不器用な自分がいる。

今から4ヵ月ぐらい前の事。退院して、4ヵ月後ぐらいの時、体調も徐々に回復しつつあったので、会社復帰に向けて、上司、人事部、産業医と事前に連絡をして会社に訪問をした。

その時、上司が忙しい中、私が会社に顔を出すという事で、同じ部署の人たちを沢山調整してくれ、私の退院と会社に顔を出してくれたことを非常に歓迎していただいた。うちの部署は本当にいい方ばかりだ。そのときは気丈にふるまっていたが、本心は本当に感激して涙が出る思いだった。
その後産業医との面談をした。産業医は病気になる少し前に、個別に面談を受けたばかりで、そのときは「太ってきたので、健康に気をつけて朝ランニングをしている。」なんて話をした後だったので、今回この病気になったことを聞いて非常に心配してくれていたみたいだった。今までの経緯と今の状況を話している中で、産業医は以前、私が入院していた病院で働いていたという事が判明してとても驚いた。
その時の面談で産業医は、「まだ移植して一年もたっていないし。」「血液の値も若干まだ悪いし。もう少しゆっくり療法したほうがよいよ。」とのことだった。また、同席した人事部の方も「まだ休職期間は猶予がありますよ。」とのことだった。
そんなこんなで、面談を受ける前は、私の心は、働けるのであれば、時短でも頑張ろう。と思っていたのだが、話を聞いた後は、もう少しゆっくり療養することに決めたのだった。

あれから4ヵ月。もうすぐ移植して1年が経とうとしている。「そろそろ働かないと・・」「でも、もう少しゆっくりしたいなー。」という心の葛藤が焦りに変わる。それもこれも、健康になってきた証拠だろうか。。